涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




消え入りそうな怜の叫びに気付いて足がすくむ。


進まないと。

進まないとと思うのに。



「怜…っ、」



あたしにはそれができずに、後ろを振り向いて、怜の元へと駆け寄った。


かっこよく終われるはずなんてなかった。



「なつき、っ…」



綺麗に終わろう、なんて無理な話で。

たったこの数分で10年以上もの縁を0にしてしまうなんて無理なことだ。