伝える言葉なんて何も考えてない。 だけど、もう… 覚悟、は出来ていた。 扉をノックする。 「…はい。」 ねえ、秋山くん。 「あたし。夏希。」 「…どぞ。」 あたし、今から… 「失礼します。」 この十数年間出来なかった行動をあなたの好きな人に背中を押されて 散々羨んでいたあなたの好きな人に背中を押されて 「…何しに来たの?」 起こそうとしてる。