涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




「好きになった、とか…シャレになんねえよ…俺」


病室の前、背中を扉に預け、髪の毛をクシャっとした。


弱いところをたくさん見てた。

守りたいと思ったのも確か。

…いつのまにか、その気持ちが、恋愛、になっていただなんて…。


「…っ、」


こんなんじゃ、夏希を応援なんて出来るはずなんてない…


「…くそっ、」