あたしの視界を黒くしたのは学ランで…


「…おーんなじ。」

「え?」

「俺と同じ匂いがするよ、君。」


切なげに笑う彼に初対面なのになぜだか…

似てる、と直感的に感じた。


「だれ…?」

「秋山智尋【あきやまちひろ】。
高1。…君は?」

「は、づき…夏希。
同じく高1。」


ていうか、この人、どこから降ってきた?

ふと、この人が降りてきた方を向くとタンクがあって…

…全部聞かれてたな、これ。