それは、紛れもなく秋山くんのもので。 「心配、した…」 掠れ声でそう呟いて、あたしを抱きしめる腕に力が入った。 「連絡しても出ないし、死んだかと思った。」 「…それは言い過ぎ。」 「うん、盛った。」 シリアスなムードに耐えきれなくて、呟いた言葉は、ほんの少し震える声に消される。