ーー「鞠さんはね、怜に負担を、かけたくないからっ…戻るのを、待ちますって…っ、」 ごめんね、とおばさんが言った言葉が頭の中で何回も流れる。 記憶がない、と鞠さんから聞いて、咄嗟に体が動いて怜のところへ行って。 起きた怜があたしの名前を呼んで安心して。 「れ、い…っ、」