涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




怜。

怜怜怜。

念じるように扉に手をかけ、意を決して扉を開けると、天使のような寝顔で横になる怜がいて。


「れ…い。」


怜だ、なんて当たり前なことが嬉しくて。

ポロっと涙がこぼれた。

二ヶ月ぶりにみる怜の姿は、ほんの少し成長していて、それがなぜか切なくて仕方が無い。