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結局俺は、
心を守れたのだろうか…
少しでも心を助けられただろうか
俺は実際のところ、よく分からない
シーンとした空気の中、
今まで下を向いていた心が顔を上に上げ、俺の方を向き、視線を合わしてきた。
なんだ…?
心が言葉を発した、
「大道寺」
『?』
なんだろう…?
俺が心の方を見ていると
心は突然笑俺に顔を向けた。
―ニコ♪
あれ?
さっきまでの怒りは……
俺の頭は少し混乱してしまった。
心は、表情をそのままにし、いつもの明るい声で話しだした。
「ゴメンね大道寺♪変なこと言っちゃって☆」
「なんかさっきの私頭が混乱してたみたいで、変なこと口走っちゃった☆」
変な…こと……?
「だからさっき言ったことは忘れて♪」
忘れる……?
心…―――――?


