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あの手紙には変な違和感があったんだ。
あの時………――
『なあ古川、』
「なに?」
俺は手に持っていたあの手紙を古川の目の前に持っていた。
『…ここ』
俺は指で指した。
「え?」
『1年って確か4組までしかナイはずじゃないか?』
俺は不審に思った。
俺らの学校は、2年と3年は5クラスまではるはずだが、1年は人数が足りなくて4クラスになった気がする。
「………そうだよっ!!今年は4クラスだった……っ!!」
古川は口に手を当て、表情を青くさせていた。
やっぱり…………っ、
俺は眉間にシワを寄せた。
その瞬間、そのまま教室から飛び出すように走りだしていた…
俺は本当に無我夢中に走っていた。
ただ、心の無事を祈って…―――
―そして、
あの現場へとたどり着いた……―――
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