恋のカタチ


私が頬を叩いていると、なんの前触れもなく大道寺が私を抱きしめてきた。

大…道寺……?

「大どぅ…」

『無理しなくていいから。』

えっ…………

『無理して嘘つくことも、無理して笑顔作ることもしなくていい、』

そんなっ、

「無理なんて私…」

『もういいからっ!そんな心見るの……俺ツラいよ……、』

大道寺は振り絞るように声を出した。

大道寺…

そんなの…

そんなの…っ

「大道寺も一緒だよ…っ、」


そんなこと言うなら

大道寺だって、

「そんな苦しそうな顔しないで…」

ね、

私も笑うから、

あなたも

「笑って…。」

私は大道寺に笑顔を向けた。

私も笑うから

あなたも笑って…?

笑顔を見せて…