恋のカタチ


私、自分勝手だよ…っ、

私は目をギュっと閉じ、ゆっくりと息を吐いた。

―ハァ…

そして
下を向いていた顔を上に上げ、大道寺の方を向き、視線を合わした。

今まで閉じていた口を開いた…―

「大道寺」

『?』

私は大道寺に笑顔を向けた。

―ニコ♪

「ゴメンね大道寺♪変なこと言っちゃって☆」

精一杯明るい声で話す私。

「なんかさっきの私頭が混乱してたみたいで、変なこと口走っちゃった☆」

私の声…震えてない……?

大丈夫……?

「だからさっき言ったことは忘れて♪」

心配かけたくない…―

不安にさせたくない…―

迷惑…かけたくない…―

「ねっ♪」

だから…そんな顔しないで…?