『…………そんなっ、そんなしょうもねえことで心呼んだってのかよ!!!!!』
大道寺は、怒りを発散するように怒鳴った。
「………っ、」
誰もが息をのむ。
「だ、だって……」
『いい加減にしろよ………っ、そんなに文句があるなら俺んとここいよ!!こいつに…心に危害加えをじゃねぇよ!!!』
「ヒッ!!」
彼女は、ついに目に涙をためた。
それに影響されて集団の彼女らも涙ぐんできた。
『泣いたって何も変わんねぇよ……』
大道寺の声は、冷静で静かな感じなのに、どこか怒りが混ざっていた。
私は口を開けないままだった。
というか、開いてはいけない気がした…
『これ以上、俺のことで心に関わらないでくれ…』
「……っ!なんでっ、なんでそのコだけ特別なのよ!?」
彼女は、眉をよせて泣きながら言葉を発する。
『…………………』
大道寺は無言だった。
「ねぇっ!?!
『好きだからだよ。』
大道寺は彼女の言葉を遮り言葉を告げた。
それを聞いた彼女らは、愕然としていた。
『俺が心のことを好きだから、心だけは特別なんだ。
他のだれでもない、代わりなんていない、
心だから、俺にとっては特別な存在なんだよ。』
「……………………」
『だから心には手を出さないでくれ』
「…………………ごめんなさい…。」
彼女は下を向きながら呟いた。


