「………………あ～ウザっ！」
彼女は、頭をかきながら私に視線を移し、そう言い放った。
「あんたさぁ～それであたしらが納得するとでも思ってをの？」
「……………」
「バッカじゃない！？
それはあんたの言い分でしょ？
あたしらには関係ないことじゃん！！
あたしらの言い分は聞かないくせに自分の言い分だけ通そうとするなんて甘いんだよっ！！！」
「………………。」
確かに、そうかもしれない…
自分は彼女らの意見を受け入れているわけではないのに、私の言い分は受け入れてもらおうなんて思うのは狡(ｽﾞﾙ)いことなのかもしれない…
卑怯かもしれない…
分かってる、
でも、
「それでも、それが私の意思だから。
大道寺の傍から離れたくないのも、あなたたちに分かってもらいたいのも。
目茶苦茶だと思う、自分勝手だと思う、でも！！……これが私の…私の気持ちだから。
この気持ちを曲げようなんて、思わない。」
