―ガタンっ、 座っていた椅子から立ち上がる愛美。 「心は、変わることを怖がってるんじゃない。 ―――逃げてるだけだよ。」 「…えッ、」 愛美は、いきなり私に抱きついてきた。 …震えている 心臓の音が早い 音が響く 「逃げてるだけじゃだめだと思う。 ……前に進まなきゃ、受け止めなきゃダメだよ!!!」 「……………」 愛美の腕により力がこもった。