あれから1ヶ月くらいたった今も、あたしは蜂川と話せてない。 あたしは相変わらず蜂川が好きで。 蜂川の目には、きっと花七ちゃんがいる。 そんなある日だった。 「遠山が好きだ。付き合ってください」 同じクラスの佐藤恋(さとうれん)くん。 「あたし、好きな人いるからごめんなさい」 すると佐藤くんは笑って言った。 「知ってるよ。虹哉だろ?」 あたしは驚きを隠せなかった。