陽人に追い出されて、俺はトボトボと家へと歩く。


今の俺って、超虚しくねぇ!?


失恋はするし、

親友には邪魔だからって追い出されるし。


今日って、厄日なんかも………


こんな時は、部屋に閉じこもるに限る!!

誰とも関わるもんか。


そう思いながら、歩く足を速めた。


「あ、光っ!」


すると前から、今最も会いたくない人物が歩いてきた。


「…アユ」


う、やべ…

失恋思い出しちゃった。


「どこ行ってたのー?」

「…陽人んち」