~~理玖side~~ 「俺、中学3年の時、めちゃくちゃ好きになった子が居て、高校入試も終わった春休みに、その子に告白したんだ。 結果はOKで、晴れて俺の彼女になってくれた。 その子とは高校も一緒で、偶然にも同じクラスになった。 本当にその子の事が大切で、 なかなか手も出せなかった。 付き合って半年くらい経った時に、 やっとキスしたくらい。」 俺の話に真剣に耳を傾けている陽菜。 自分の蓋をした思い出を、ソッと取り出すように話続ける。