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「川崎さん…レジお願いします。……川崎さん??
おいっっ!陽菜ちゃん!?」
「あっっゴメン!川崎って私の事だった。」
店長から、もう一人アルバイトを増やしたい!と言われたため、幸太くんと香織ちゃんに声を掛けたら、まだ何もアルバイトをしていなかった幸太くんが、快く引き受けてくれた。
ほとんど使い物にならない今日の私に変わって、幸太くんが私の代わりにレジに入ってくれた。
「どうした?何かあったのか??
目真っ赤だよ?」
心配そうに私の顔を覗き込み、目元をソッと指でなぞる。
「ううん。大丈夫!何もないよ。」
とワザとらしいくらいの笑顔でそう答えた。

