売り物の料理本を手に持ったまま、休憩室の椅子に座らされ、目の前のテーブルにミルクティーの缶を置かれる。
「まぁ…何ていうか…そう落ち込むなよ…。
理玖は超イケメンだし、頭もいいし、性格もいいから、永田レベルの女じゃダメだったんだよ。
お前…顔だけは可愛いけど、その他は全然ダメだからな!!」
店長が慰めているのか、けなしているのか分からない言葉を吐く。
何気に酷くないですか!?
「料理の本なんてガン見して…理玖に『家庭的な女の方がいい』とでも言われたのか??
お前って案外健気な奴だったんだな…。」
店長の勝手な憶測に、思わず聞き入ってしまいましたよ…。

