準備をしていた入院バッグを持って、タクシーで病院へ向かった。
病院で破水後の処理をしてもらった後、陣痛室で本を読みながら、のんびりしていると、理玖くんが慌てて病室に駆け込んで来た。
「陽菜っっ!!大丈夫??」
すると…私の様子を見た理玖くんが、拍子抜けしたような顔をする。
「え?何…??
なんか想像と違うんだけど…。
もっと…うぅぅぅ~~とか叫んでると思ってた…。」
そうなんだよね…。私もそう思ってた…。
「破水が先だったから、陣痛がどんなものか…まだ分からないんだよね…。
そのうち…嫌でも分かるんだろうけど…。」

