お腹の温かさと、胎動に緊張と不安が少し和らぎ、そのうち眠りへと落ちていった。 ―――――――――... 「ねぇ~そんなに泣かなくても大丈夫だから…。」 フッと足元を見ると、小さな男の子が私の手を握りしめていた。 フワフワの栗色の髪…。 クリクリした茶色い瞳…。 まるで…理玖くんの小さいときの様だ。 「理玖くん…?」 そう…その子に呼びかけると、ニッコリ微笑んだ。