「香織ちゃん…私…さっきまで凄く不安だったんだけど、実際結果を目の当たりにすると、不安だって気持ちよりも、嬉しい気持ちの方が大きいことに気づいたんだ。」
私が微笑んで、そう話すと、香織ちゃんがニッコリと微笑んでくれた。
「そっか…。
陽菜ちゃん…妊娠オメデトウ。」
そう言って香織ちゃんが、優しく抱きしめてくれた。
その腕の温もりが、すごく心地よくて、頬を涙が伝った。
「香織ちゃん…本当にありがとう。」
「フフッッ。陽菜ちゃん…今日はアリガトウとゴメンねって言ってばっかりだね。」
本当にそうだ。
今日は感謝したり、謝ってばっかり…。
私が微笑んでいる姿を見て、香織ちゃんが言葉を続けた。

