「あっっでも…幸太くん…内定貰ってたよね?
銀行だったよね~凄すぎる!!」
そう…幸太くんは大手銀行から内定をもらい、香織ちゃんは内定こそまだ出ていないが、いくつかの企業の最終面接を残すのみという段階まで来ていた。
「でも…もうすぐ学生生活が終わるって思うと、ちょっと寂しいよね~。」
「「確かに…。」」
香織ちゃんの言葉に、私も幸太くんも同時に呟いた。
色々あった学生生活も、あと少しで終わりを迎える。
1年の時は、毎日のように会っていた香織ちゃんと幸太くん。
今では就職活動と、私の勉強でアルバイトに入る回数もめっきり減ってしまい、必修科目の単位を取得し終えたので、今ではゼミで顔をあわせるくらいしかない。
寂しいなぁ~~。

