「理玖の前では、平気なフリをしていたかったの。
だったら…私も…理玖のように、セフレを作ってしまえば、この虚しさも埋められるんじゃないかって安易な考えで、元カレとも繋がっていたの。
理玖とは…避妊しないで、したことなんて一度もない。
でも…元カレとは、避妊したことなんて…一度もなかった。
妊娠したって分かったとき、行為をした日にちとか、全部考えても元カレの子どもだったことは、明らかだった。
でも…そこで…私は…理玖を手に入れる方法を考えたのよ。
優しい理玖のことだもの。
【あなたの子どもよ】って言えば、私の元から離れることは無いって思った。
でもこんなこと、きっと神様が許してくれなかったのね。
結局、子どもは諦めることになって、理玖も私の元から去って行った。」

