「陽菜さん…。
私…陽菜さんに謝らないといけない。」



そう言って、葵さんはソッと目を伏せた。



「好きな人の過去の話なんて…聞きたくなかったわよね…。」



「まぁ………そう…ですね…。」


正直な自分の気持ちを葵さんに言った。



「でもね……これだけは言っておかないといけないと思って、陽菜さんも理玖も一緒に話をしたかったのよ。」




葵さんの言葉に、私も理玖くんも息を飲む。








「本当は…高校の頃、妊娠したのは…




理玖の子どもじゃなかったの……。」