店に着いて、店内を二人してキョロキョロと見回す。


「「まだ来てないみたいだね。」」


と二人で同じ言葉を口にすると、クスッと笑った。




席に案内され、二人で飲み物をオーダーし終わったころに、葵さんが店内に入って来た。




「ごめん……。遅くなっちゃった。」



申し訳なさそうに、謝りながら席に座る。



「いや…こっちも少し遅くなったんだ。今飲み物オーダーしたばっかり。」


そう言って、理玖くんは微笑んだ。




葵さんもアイスコーヒーをオーダーすると、私と理玖くんの方を真っ直ぐ見つめた。