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雷雨の中、理玖くんに肩を抱き寄せられるようにして、1つの傘に入り、マンションまで帰った。


1人でも、びしょ濡れになりそうな雨なのに…2人で傘に入ったせいで、傘の意味が全くないくらいの濡れっぷり。




「まだ雷鳴ってるから、1つの傘で帰ろう?」



私が雷を苦手なことを知っている、理玖くんからの提案だった。





――――――...



ガチャリ。


理玖くんが玄関の鍵を開ける。


1ヶ月ぶりの我が家。

1ヶ月しか経ってないのに、随分と帰っていないような気がする。




玄関のドアを閉めた途端、理玖くんに後ろから抱きしめられた。