~~幸太side~~ 陽菜が俺の部屋に来て、一ヵ月が経とうとしていた6月の上旬。 すっかり梅雨入りした関東。 空を見上げると、今にも降り出しそうな雨。 遠くで雷がゴロゴロと鳴っている。 「……先輩…何やってんだよ…。」 確かに…あの葵って奴のこと、ハッキリさせるまでは陽菜は渡さないって言った。 だけど……長すぎだろ? 先輩と離れたあの後すぐに、陽菜はバイトに復活した。 忙しくしている方が、余計なことを考えなくて済む…と陽菜はいつも力なく笑うんだ。