「幸太くん……有り難いけど…さすがに無理でしょう? だって私結婚してるし、男の人の部屋に上がり込むなんて、あり得ないよね?」 私が恐る恐るそう言うと、幸太くんがニッコリ笑った。 「大丈夫。 別に陽菜のこと襲おうなんて考えてないよ。 部屋も二部屋あるし、お客さん用の布団もある。不安なら部屋の鍵かけてればいいから。」 「でも……。」 尚も首を縦に振らない私を見て、幸太くんが更に続けた。