その後…二人は理玖くんの話には触れなかった。 「そろそろ私帰ろうかな…。 二人とも授業サボらせちゃってゴメンね。」 GW明けから授業をサボらせてしまった。 申し訳なく思っていると…… 「何にも言ってくれないより、困らせてでも言ってくれた方がいい!!」 香織ちゃんがそう言ってくれたから、涙が滲んだ。 「じゃあ俺、陽菜送って帰るよ。」 初めは幸太くんの申し出を断ろうと思ったけど、強がらないで素直に甘えてみよう。 「じゃあ…お願いしちゃおうかな…。」