―――――――――... 「ちょっとは落ち着いた?」 ベッドに横になった私の顔を、香織ちゃんが心配そうな顔で覗き込む。 「うん……。だいぶラクになったよ…。 ―――――ありがとう。」 「お礼なら幸太にも言ってね。 ここまで抱えてきたの幸太だからさ。」 「うん…。後でお礼言うよ。」 気分が悪くて動けなくなった私を、香織ちゃんの家まで幸太くんが、おんぶして連れて行ってくれた。 家に帰りたくなかった私の気持ちを、二人とも察してくれたようだ。