いつもだったら、ニコやかに聞いているような内容なのに… 今日は…ダメだ…。 リアルタイムな【妊娠】という話題。 理玖くんの話が、頭の中をグルグルとまわり、胸が締め付けられ、息をするのが苦しくなる。 「ちょっっ!!陽菜ちゃん!! 顔真っ青じゃないか。大丈夫か??」 私の様子に気づいた幸太くんが、慌てて立ち上がり、私の身体を支える。 「私…理玖先輩呼んでくる!!」 走り出そうとした香織ちゃんの腕をギュッと掴み、首を横に振る。 「……理玖くんには…言わないで…。」