1時間目の講義が終わると、そのまま幸太くんにグイグイと腕を引っ張られ、大学内にあるカフェテリアに連れてこられた。
「「ちょっと幸太(くん)いきなりどうしたの?」」
私と香織ちゃんは、ワケが分からないという風に言葉を投げかける。
「まぁいいから座れって!」
何をそんなに怒ってるの??
疑問に思いながらも、椅子に腰かけた。
「で?陽菜ちゃん…今何ヶ月なの??」
「・・・・?ちょうど一ヶ月位??」
そう言えば結婚して、やっと一ヶ月経ったな…。
「一ヶ月で分かるものなのか?」
「はぁ??分かるも何も、結婚した日付位覚えてるわよ。」
私の言葉に、幸太くんがキョトンとした表情を浮かべる。
「だから~~陽菜ちゃん妊娠してるんじゃないの??」
「は??」
「「えっっ??」」
今まで黙って話を聞いていた香織ちゃんも、ビックリした様子だ。
「……??私…妊娠なんてしてないよ??」

