今、私は戸籍上 【川崎陽菜】で、理玖くんの【妻】だ。 でも……私は本当に理玖くんの妻として、相応しいのだろうか? 理玖くんが、私に全てを打ち明けてくれた…あの日。 「…分かった。話してくれてアリガトウ。」 と声に出すのが精一杯だった。 何度も何度も、 過去の事だから… と自分に言い聞かせているのに、 私以外に結婚を考えていた人がいたという事実が切なくて