「でも…… 俺にとって大事にしたいという想いは、 その子にとっては、ただ不安を大きくさせるだけのものだったんだ。」 ――――――――――――... 付き合って8ヶ月位たっていたと思う。 11月の終わり。 いつもは彼女と一緒に帰っていたけど、その日は委員会の仕事があるという彼女を置いて、友達と帰ろうとしていたんだ。 でも家に帰る途中で、明日の小テストのプリントを、引き出しの中に入れっぱなしにしていたことに気づいて、慌てて学校に戻ったんだ。