日本のプロレス界の基礎を作ったのは、60年代前後に活躍した力皇山(りきおうざん)だが、彼は元々相撲出身だった。

その為、プロレス界にも相撲界の食事スタイルが取り入れられ、肉や魚、野菜、米などをバランスよく大量に食べる事で、体を大きくしていた。

現在のプロレス界でも、仲間意識を育てたり、一体感を育てるといった理由などで、昔ながらの食事スタイルを取り入れている団体もある。

しかし、現在は、昔に比べてスポーツ医学や栄養学も発達しているので、多くの団体では食事スタイルも大きく変わってきている。

最先端の食事スタイルは、どういう体型を目指すか、或いはどんな筋肉をつけるかという目的に応じて、食事内容やトレーニングの仕方を変えるというものだ。

また、カロリー計算をしながら一日三回食べ、筋肉をつける為にプロテインなどのサプリメントを併用している者が増えている。

食材のバランスを考えながら、とにかく沢山食べるという方法から、理想の体に近づく為のメニューを科学的に考えてもらい、そのメニューに従って食事をとるという方法になってきている。

プロレスラーの体型も、現在の主流は細身のマッチョだ。

筋肉隆々ながら、体脂肪が10台前半というタイプ。

その為、脂肪分の少ない魚や鶏のささみ、卵の卵白を中心に食べていたり、パワー系のスタミナやパワーアップに効果のあるサプリメントを使っている者が増えている。