赤コーナーで背を向けていた猪瀬の後頭部に、エルボー(肘打ち)を見舞う藤原。

レフェリーの制止も無視し、猪瀬を何発も殴打する。

根っからのヒール(悪役)だ。

歯止めの効かない藤原を見かねたレフェリーが、試合開始の合図をする。

同時にゴング!

試合は波乱の幕開けとなった。

リング中央に引き寄せられ、エルボーと蹴りで攻撃される猪瀬。

しかし、一瞬の隙を突いて。

「しゃあらぁっ!」

猪瀬は藤原の側頭部にエルボーを返す!

続けて勢いよく振りかぶった拳を藤原の顔面に叩き込む!

猪瀬の十八番の一つ、ナックルパートだ。