「青コーナー、183センチ102キロ…藤原ぁ、 明喜ぃいぃいぃぃっ!」

リングアナウンサーのコールでリング上、藤原が両手を掲げると、会場からブーイングが上がる。

続いて。

「赤コーナー、186センチ102キロ…猪瀬ぇっ、寛至ぃぃぃぃぃっ!」

リングアナにコールされ、猪瀬が拳を振り上げると、観客席から割れんばかりの歓声が上がった。

流石ニュージャパンプロレスのトップエースだ。

歓声は本日一番のものだった。

コールが終わり、レフェリーが猪瀬のボディチェックを行っていると。

「!?」

まだゴングも鳴らないうちから、突如藤原が猪瀬の背後から襲い掛かった!