一回戦が全て終了し、ここからは勝ち上がった四名による準決勝となる。

準決勝第一試合、大谷 晋二vsミスター・ロック。

IWCタッグトーナメント決勝では対戦したものの、シングルでは初対戦だ。

ゴングと同時に、両者はコーナーから歩み出る。

「Just bring it(かかってこい)」

片腕を上げて、まずはロックアップに誘うロック。

パワーには絶対の自信を持っているのだろうか。

「……」

大谷は慎重に、ロックと右手を合わせる。

続いて左手。

途端に。

「ぐうぅうぅうぅぅうぅぅっ!」

凄まじい上方からの圧力と共に、ロックは大谷を捻じ伏せにかかった!

腕力のみで、大谷が跪くほどに組み伏せる。

フィンガーロックによって指の関節を極められている状態だ。

歯を食い縛り、大谷はその圧力に耐える。

そして一旦溜めを作った後。

「やあぁあぁああぁぁあぁぁっ!」

ロックをパワーで押し返す!