レフェリーが各選手のボディチェックをした後。

「ファイッ!」

遂に決勝戦のゴングが鳴った!

先発は大谷とロック。

ゆっくりとリング中央に歩み出たロックは。

「Just bring it!(かかってこい!)」

大谷を指差して挑発する。

その挑発に乗った大谷、ロックと組み合う!

ロックは素早く体を入れ替えながら、大谷をヘッドロックに極める。

しかしヘッドロックを極められたまま、大谷は高速のバックドロップ!

マットが大きく弾むほどの勢いで叩き付けられ、ロックは大の字になるものの。

「!」

大谷の見ている前で、素早くヘッドスプリング(跳ね起き)。

身長2メートル近く、決して小柄ではないが、強靭な体のバネで跳ね起きる事ができる。

ただ図体が大きいだけのパワーファイターではない。

身体能力の高さもロックの強さだった。