「私はニュージャパンプロレスで、『ストロングスタイル』…即ちプロレスこそが最強の格闘技であると提唱し続けてきた。そしてそのストロングスタイルを提唱するニュージャパンのIWCチャンピオンベルトを所有する者こそが、地上最強であると今も信じている」

そこまで言って、記者達を眺める猪瀬。

「…しかし、ニュージャパンを支持するファン以外の人達…つまり他団体のファンには、その言い分は通用しない。闘りもしないで自分が最強であるなどという猪瀬の言葉など、信用できるかと」

記者達が、ざわめく。

猪瀬が何を言わんとしているか、感付き始めたからだ。