ニュージャパンと外敵の対抗戦、第三戦直前。

ニュージャパンの道場で、猪瀬の記者会見が開かれた。

「ニュージャパンと外敵の対抗戦、第三戦はシックスメンタッグマッチを行う」

つまりニュージャパン三名と外敵三名のタッグマッチという事だ。

となると、外敵側は武藤、藤原、フライの三人という事になる。

「でしたらニュージャパンは猪瀬選手、大谷選手、桜庭選手という事ですか?」

記者からの問いかけに。

「いや」

猪瀬は首を横に振る。

「ニュージャパンからは、私、大谷、そして三沢選手が出場します」

この発言に、記者達はどよめく。

「しかし、三沢選手はオールジャパン所属では?」

「確かにそうです」

頷く猪瀬。

「だが彼は、第二戦の蝶野と桜庭の試合の際に、反則行為で苦しめられてギブアップ寸前だった桜庭を救出に来てくれた。その後、外敵と組むくらいならば一人で戦うという旨の発言もしている…まだ彼との交渉はしていないが、私は三沢選手とならば、いいタッグチームが作れると確信している」