例えば、プロレスの技に『ラリアット』がある。

相手の首元や胸に自分の腕の内側部分を打ち当てる打撃技である。

プロレスを見ていると、ラリアットを受けて倒れた選手がすぐに立ちあがるシーンも多く、ラリアットを大した技と思っていない者もいるかもしれない。

しかしラリアットを受けて後方へ倒れた相手が、後頭部をマットに打ちつけると、相当な衝撃となる。

その危険を避ける為には、受け身を身につけておく必要がある。

また、相手の腕を受ける胸の筋肉が鍛えられていないと、喉の軟骨や肋骨を折ってしまう事もある。

受け身と基礎体力作りは、プロレスラーにとってトレーニングの基本となっている。

基礎体力がなければ、技をかけたり、受けたりしても迫力がない。

更に練習や試合をしても、すぐに息が上がる。

息が上がって集中力が切れると、大きな怪我に繋がる危険性が高まる。

また受け身は、格闘技にとって基本中の基本だ。

様々なバリエーションがあるので、常に練習を積んでおかなければ、練習や試合中の大怪我に繋がる。