午前6時半。

道場でのトレーニングが始まる。

プロレスラーはリングの上で戦うだけでなく、それに備えた日々のトレーニングも仕事のうちだ。

全ての格闘技に共通している事だが、攻撃の技術だけではなく、相手の技を受け止め、ダメージを小さくする守りの技術も大切である。

また怪我や事故を防ぐ為にも、全てのレスラーが受け身を身に付けておく事が、試合をする上での大前提となる。

道場の中で実戦で使われる投げ技や、関節技に対する『受け』の基本を何度も繰り返す。

新人選手のトレーニングはそこから始まる。