入団から一夜明ける。

朝6時。

「いでっ!」

寮のベッドで寝ていた大谷は、痛みで目を覚ます。

驚いて見ると、そこには竹刀を手にした鬼軍曹が立っていた。

昨日入門テストで見た藤原だ。

「いつまで寝てやがる!さっさと道場に出てきやがれ!」

藤原は大谷がベッドから起き上がり、着替え、準備を済ませて部屋から出るまで、ずっと竹刀で小突き続けた。

部屋から出たら出たで、全力ダッシュで道場まで向かう事を強要する。

まるで軍隊のようだった。