右肘を保護する為に、テニス選手用の保護サポーターに改良を加えたものを着用し、彼は勢いよく右肘をサンドバッグに打ちつける!

エルボー。

三沢を象徴する技で、彼の異名の一つである『エルボーの貴公子』はここから取られている。

三沢はオールジャパン入門当初、自分よりも体の大きな相手と渡り合う為の技としてエルボーを用いるようになった。

左右から交互に繰り出すワンツーエルボー、体を旋回させながら繰り出すローリングエルボーをサンドバッグに打ち込む三沢。

エルボーが叩き込まれる度に、サンドバッグは大きく揺れる。

そして三沢が助走をとり、走りながら繰り出すランニングエルボーを叩き込んだ瞬間、サンドバッグは天井近くまで振り子のように一際揺れた。