来たことない場所だけど あの店に見覚えがあった。 昔、1度だけ優斗が見せてくれた お店の設計図。 「あれ、優斗が出したかった店。」 涙が出た。 どうして優斗の店が… 「優斗が自分の店出したいと思ったのは 近所にあった小さな食堂の影響なんです」 …そんなの初めて聞いた。 「そこのおじさんは、よく俺らに構ってくれて たまにタダ飯も食わせてくれるような 本当に優しい人でした。 その人に優斗は憧れてたんです。」