ーどれほどの時が過ぎただろう。 気がつくと、空はオレンジ色に染まっていた。 少し肌寒くなってきた頃 ブーッ、ブーッ 静かな公園でバイブの音が響いた。 …優斗だ。 きっとお店の事で何かあったのだろう。 今日は来れないのかもしれない…。 そんな気持ちで電話に出た。 『朝比奈、さん…?あなた優斗の彼女の…』 …女性の声だ。 電話越しの声は、震えてるように感じた。