『そいえば、もう少しで卒業式じゃん。 俺も忙しくて行ってやれないけど 帰ったら、豪華な晩飯作ってやるから。』 頭をポンポンとされた。 優斗はよく、頭を撫でてくる。 年下だからって子供扱いしてるみたい。 …でも、嫌じゃない。 『楽しみにしてる』 私は笑顔で返した。 ーまさか、あの日 私の大切な人がいなくなるなんて夢にも思わなかった。