ドアを開け、中に入っていく朝比奈さん。 さすがに中に入るのは気が引けたため 玄関のとこで突っ立っていた。 少しすると彼女が携帯を持ってきた。 古いスマホ…。 2年間、携帯を変えずにいたのか…? 無言のまま、彼女と連絡先を交換した。 「俺…帰りますね」 ドアノブに手をかけた時 彼女の手が俺の顔に触れた。 優しく触り ふわりと微笑んだ。 きっと優斗と重ねているのだろう。 そう思うのに、女慣れしてない俺は 少し恥ずかしくなった。